プロジェクト
2022-2025 ドイツにおける海外プロジェクト
プロジェクトの背景
弊社 3dims合同会社 は、創立からの3年間で、ドイツ国内の多様な企業様に向けて、3Dレーザースキャンを基盤とした高精度な2次元図面・3次元モデル を提供してまいりました。
これまでに手がけた延床面積は、累計98.32万㎡ に達します。
これらの成果物は、リノベーション・コンバージョン・ファシリティマネジメントなどの分野において、設計・維持管理のための基盤資料 として活用されています。
対象となった建物の種類も幅広く、住宅・教会・城塞・オフィスビル・学校・林業・農業関連施設・車庫・産業用施設 など、歴史的建築から現代的施設まで、多岐にわたります。
建物の規模は 100㎡から30,000㎡まで 幅広く、規模別の棟数は以下の通りです。
- 100~500㎡:56棟
- 500~1,000㎡:49棟
- 1,000~3,000㎡:73棟
- 3,000~5,000㎡:28棟
- 5,000~10,000㎡:43棟
- 10,000㎡以上:32棟
年次別実績概要
- 2022年:69棟(合計 219,943㎡)
- 2023年:92棟(合計 258,741㎡)
- 2024年:62棟(合計 406,909㎡)
- 2025年:58棟(合計 96,732㎡)
お取引先
弊社のお取引先は、弊社の顧客層は、建築設計事務所、測量事務所、自治体 を中心に構成されております。
2025 – 世田谷区代田 店舗兼住宅スケルトン改修工事
プロジェクトの背景
東京都世田谷区に位置する築古の店舗兼住宅を対象に、スケルトン改修工事が計画されました。既に建築時の設計図を基に改修計画図面が作成されていましたが、一部で寸法精度に不安がありました。着工後の設計変更により、コスト増や工程遅延が懸念されました。
取り組み内容
解体工事完了後、3Dレーザースキャナによる現地測量を実施。取得した点群データを基に、縮尺1:100(基本バリアント1)の現況平面図および断面図を作成しました。現況図と既存の改修計画図面を照合し、寸法や形状の差異を検証しました。
成果・効果
比較検証の結果、特に増築部分で計画図面と現況に大きな乖離が判明。着工前に計画を修正できたことで、施工中の設計変更や工程遅延、余計なコストの発生を未然に防止しました。本取り組みにより、改修工事全体のリスクを低減し、効率的かつ確実な施工進行に寄与しています。
建物概要
- 構造種別:鉄骨造(一部木造)
- 階 数 :地上4階建て
- 規 模 :約156㎡
- 用 途 :店舗兼住宅
2024 – 調布市 古民家改修工事
プロジェクトの背景
東京都調布市の築47年木造住宅で改修工事が計画されました。計画時に申請用の簡易な設計図しかなく、床の傾斜も疑われていました。実施すべき工事項目や工事範囲を明確化し、予算調整を行うため、正確な現況把握が必須でした。
取り組み内容
建物売買契約完了後、3Dレーザースキャナで現地測量を実施。取得した点群データを基に、縮尺1:100(基本バリアント1)の現況平面図・断面図・立面図を作成しました。床や壁の傾斜、外壁の開口部の歪み、申請図書との差異を検証しました。
成果・効果
検証の結果、建物は西側から東側に向かって一定角度で床が傾斜しており、床の撤去と下地調整による是正が必要であると判明。一方、外壁の開口部に大きな歪みはなく、既存サッシは活用可能と判断されました。正確な現況把握によって、工事範囲が明確になり、余計な検討を行うことなく、最適な設計と施工に結びつきました。
建物概要
- 構造種別:木造(在来軸組工法)
- 階 数 :地上2階建て
- 規 模 :約84㎡
- 用 途 :居宅
2023 – 日本女子大学 明桂寮

東京目黒区に位置する日本女子大学の敷地の一角に建つ、1927年に竣工の「明桂寮」(佐藤浩市(早稲田大学理工科 建築学科創設者)設計)
竣工図はなく設計当初の青図のみが残されており、本学の研究プロジェクトの一環として、現況の基礎資料作成のため3次元測量が実施され、弊社にて1:100(基本バリアント1)の平面図ならびに断面図を納品しました。
構造種別: 鉄筋コンクリート造
階 数 : 地下1階、地上3階建て
規 模 : 約1,382㎡